江戸川左岸を中心に自転車に乗る日々

2017年06月18日

ル・マン24時間耐久レース

DSC_4174.jpg


今年もやって参りましたル・マン24時間耐久レース。
今年はなんと、Jsportsが24時間完全生中継を行うということで、楽しみにしていた。
これが最初で最後の24時間放送となるかもしれないし。

24時間放送で何が見たかったって

DSC_4190.jpg


DSC_4181.jpg


やはり朝のル・マン。

なんという美しさ。
日本時間で正午から13時頃になる。
これまでテレビ観戦歴30年以上のなかで、朝6時から午後2時頃までの現地の深夜時間帯の模様が日本で放映されたことはなく、史上初といってよい。
この、夜明けのル・マンを見れたことだけでもJsportsに感謝をしたい。

もっとも今年優勝を目差したトヨタ自動車の資金提供があってこそのものであり、“モリゾー”ことトヨタ自動車社長がテレビに出演し実況・コメンテーター全員がよいしょするコーナーがあったことは当然であろう。
昨年、トヨタは残り3分、23時間57分までトップを走りながらもリタイヤに終わった。
今年はゼッタイ優勝を掲げて、昨年からキャンペーンをはってきた。
これだけぶち上げてきて、われわれモータースポーツオタクもいよいよ優勝するだろう、と思っていたものである。

しかし、ル・マンはル・マンであった。

DSC_4178.jpg


トヨタの7号車の小林可夢偉がコースレコードでポールポジションを獲得。
これまでのコースレコードは、ル・マンのユーノディエールストレートにシケインがなく、6kmの直線であったうえに1コーナーからテルトルルージュまでも今よりコーナーが少なかった時代に1000馬力を超えるCカーで出したものである。
それが四半世紀を超えて破られたことに驚愕した。

レース開始の現地時間15時。
トヨタは7号車が逃げ、8号車がポルシェの1号車をマーク。
ポルシェの2号車をトヨタの9号車がマークする形で進む。
しかし、あまりペースの上がらないポルシェ1号車をトヨタの8号車がパスして、トヨタの1-2体制をつくり、レースを優位にすすめた。

そのようななか、最初に大きなトラブルを抱えたのはポルシェの2号車。
フロントの電子機器をごっそり交換する大工事で約40分ピットに押し込められる。
これでトヨタ:ポルシェ=3:1となり、レース開始わずか3時間であるが、早くも必勝体制が形成されたと思われた。

しかし、その後、1号車をマークしていたトヨタの8号車がピットイン。
充電系のトラブルで、これもフロントまわりを一度分解してもう一度組み直すという大工事を強いられる。
1時間半近くを要し、ポルシェの2号車のはるか後方においやられる。
暗くなったあと、トップを快走するトヨタ7号車にトラブル。
セフティカー走行のあと、レース再開となるところでクラッチトラブル。
モーターでしか駆動できず、トラブルが発生した場所がホームストレートであったこともあり、モーターを駆動するバッテリーがもたず、ピットレーンに戻ってこれなくてリタイヤ。

DSC_4186.jpg


ポルシェの1号車がトップに立つ。
これにより、本来はバックアップのサードカーの位置づけであったトヨタ9号車が、エースカーとしてポルシェ1号車を追いかけなければならなくなった。
トヨタ7号車、8号車の離脱により、1号車を追わなければならなくなったプレッシャーなのだろうか。
夜明け前に9号車がバックマーカーのLMP2をホームストレートで右から抜きにでたところ、ピットレーンから車が出てきたので、避けようと左に戻って、実は抜ききれていなかったLMP2の車と接触。
タイヤがバーストした。
これだけならピットに戻れたかもしれないが、9号車が離脱すればポルシェを追いかけるトヨタがいなくなるため、早く戻らなければという焦りもあったのだろう。
バーストしたタイヤで走り始めたところで、タイヤの破片が飛び散って車体を破損。
ターボの付近の配管を破壊し、炎上した。
このため7号車と同様、エンジンを止めてバッテリーによるモーター駆動でピットをめざす羽目となった。
しかし1コーナーでの事故ではバッテリーがもつはずもなく9号車もリタイヤ。
トヨタはまたしても優勝の目がなくなった。

昨年の悲劇があるため今年もドラマな感じもする。
確かにドラマなのだが、完全優勝パターンで盛り上がってきて、潰えるのは、これまでのトヨタのル・マンへのチャレンジの歴史から見て、トヨタらしいといえばトヨタらしい。
7号車のクラッチトラブルは、80年代に日本車が常に苦労してきた駆動系のトラブルであり、2020年が近い今、再びこのようなトラブルに遭遇するとは懐かしい感じがした。
また充電系のトラブルは、現代の高度なハイブリッドシステムのトラブルであり、ハイブリッドのトヨタならではのトラブルかもしれない。

それにしても、ここまでル・マンのマモノに捕まるトヨタの姿は「様式美」ともいえる。

トヨタにスピードでまったくついていけず、マイペースで唯一LMP1でノートラブルで走り続けていたポルシェ1号車が、トヨタの相次ぐリタイヤで、レース半分、12時間をすぎて、1位独走となったのである。
ポルシェ1号車の次はLMP2車が2位であり、さすがはポルシェ、勝ち方を知っていると称賛しつつも、だれもが、残り半日の消化ゲームを予想した。
しかし、今年のル・マンのマモノはこれだけではなかった。

なんとトップ独走のポルシェ1号車が突然エンジンが止まりリタイヤしたのである。
これにはあぜん。
なんとトップはLMP2の中国ジャッキーチェーンチームである。
ル・マンの正午、残り3時間でこれはすごいことになったな、と思ったが、ここからがポルシェのすごさ。

レース開始直後に40分ピットにこもっていたポルシェ2号車がいつの間にか上昇してきて、トップのLMP2のジャッキーチェーンの2周遅れまで追いついてきていたのだ。
ラップタイムではポルシェとLMP2のオレカでは12、3秒くらいの差があるため、ペースを守れば無理をせずとも残り1時間を切ったところで追いつく計算である。

DSC_4198.jpg


そして計算通りおいついたw
ということで、ポルシェがル・マン19回目の優勝を3連覇で決めた。
一方トラブルで1時間以上ピットにとどまりながらも残っていたトヨタ8号車は、ファステストラップで追いかけるも総合9位まで上昇するにとどまった。

さまざまなドラマが今年もあって、面白かったが、トヨタさんにはル・マンを見捨てないでほしい、と願うばかりである。
もし来年優勝してもル・マンには出場し続け、ル・マンにおけるポルシェのようなトヨタの伝統文化を築いてほしいと思うからである。
posted by 大黒屋 at 23:50| 千葉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]