江戸川左岸を中心に自転車に乗る日々

2017年02月23日

『重版未定』

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昨日、書店さんを徘徊していたら『重版未定』という書籍を見つけたので買ってみた。

最近、『舟を編む』『重版出来』『校閲ガール』など、編集者ものが多い。
ブームにあやかる形で出版されたのがこれだろう。
ネットのマンガを書籍化したものらしい。

誰が買うんだろーなーとも思ったが、私のようなものが、買っているので、まあまあ狙い通りなんじゃないの? お思う。

出版社というのは、それぞれに個性があり、それが存続するためにもっとも重要なことである。
なので、それぞれ出版社ごとにやり方とかは違うのだろうが、だいたい同じような部分を抜き出してまとめてあるのが、この書籍である。

世の中にどれくらいの編集者が存在しているのかはわからないが、いわゆる「あるある本」として読むとなかなかおもしろい。
これから編集者をめざす人にも読んでもらうといいかもしれない。

東京に来てはじめて体験した出版社の業務の一つが「企画会議」である。
文字通り、企画を出版するかどうかを図る会議である。
出版するかどうかを決定するのは、最終的には社長をはじめとする役員さんということになろうか。
書籍を発行するには、それなりに費用がかかり、回収は書店さんでの販売による入金だよりである。
なので、出版社というのは、いつ回収でいるかわからないものに、多額の初期費用を投ずるので、極めて資金繰りが悪い。
これを解消してくれるのが、取次さんなのである。

ともあれ、写真のページは気に入った。
刊行点数がヤバいから企画をだしまくろう!
というくだりである。

そのとおり!
新しい企画をどんどんたてないと、出版社というのは売るものがなくなるのである。
売るものがなくなると、返本が来たときにお金が払えず倒産してしまう。

笑うに笑えないのだが、これをなかなかおもしろく描いているなぁ、と感心したところである。

電子書籍がなかなか爆発しない、といわれて久しい。
その理由もこの本を読めば理解できよう。
今年の私的オススメの一冊である。
posted by 大黒屋 at 08:39| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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