直ったわけではない。
古いクルマではあるが、このクルマにはイモビライザーがついている。
イモビライザーはカギと通信して、セキュリティチェックをしている。
エンジンコントロールユニットに登録してあるカギでないと、エンジンがかからないしくみだ。
秋口からエンジン始動に手間取っていた。
バッテリーも元気でセルモーターもきれいに回っているのに、エンジンがなかなか始動しない。
スパークが飛んでいないなではないかと思って、修理工場に持ち込んだところ、カギのほうの磁石がダメになっているようであるとのことだ。
幸いカギはスペアを持っていたので、そちらはまだ生きていたので、当面はそれを使うことにするが、こちらのカギも20年経った20世紀の遺物であるのでどうなるかわからない。
ということで、新しいカギを注文している。
ここで問題はカギにもう一度エンジンコントロールユニットと通信する、暗証番号が必要なことだ。
イモビライザーのついたクルマには必ずついているキーカードというものがある。
それに暗証番号が書いてあるのだ。
残念ながら私のクルマは中古車であることと、当時は日本車にはまだイモビライザーは装着されておらず、なくしてはならないものだ、という意識が小さかったことから、キーカードが残っていない。
なので、新しいカギを使えるようにするには、もう一度メーカーにエンジンナンバーから暗証番号を割り出してもらわないといけないのだという。
ということで、本復には時間がかかる。
それにしても機械的になんの問題もないクルマが、まさかカギ1つで、あわや廃車寸前になるとは。
なかなか高齢車を維持するのは難しいことだ。